キャリーオーバー効果について
午前中の仕事で知って、おもしろいなと思ったワードです。
自分の理解の整理のため、少し文章にしてみます。
社内報の効果測定として、従業員向けのアンケートを企画・設計しています。
そこでてきた「キャリーオーバー効果」
どんな意味かと言いますと、、、
✅アンケートの専門用語
✅ある設問が、その後の設問に何らかの影響を及ぼすこと
✅並び替えによって、回答の精度が変わってくる
といったところです!
何となく伝わるでしょうか?
わかりやすく説明するために、1つ例を作ってみます。
Q. あなたはお寿司屋さんに行って、食後にアンケートに答えました。次のA,Bの順番の違いは何でしょうか?
A
問①
本日、召し上がられたお寿司はおいしかったですか?5点満点で評価してください。
問②
食べられたネタそれぞれの満足度を、5点満点で評価してください。
B
問①
食べられたネタそれぞれの満足度を、5点満点で評価してください。
問②
問①の評価を総合して、5点満点で評価してください。
いかがでしょうか?
順番が変わっただけのように見えますが、何が違うでしょうか?
以外、解説です。
Aは、総合評価→細目評価
Bは、細目評価→総合評価
という順に並んでいます。
Aの場合、
最初に総合評価が来ているので、
「全体の満足度かぁ、、、。まあ普通においしかったし、でももっとおいしいところもあるだろうし。よし、4ぐらいだな!」
とかになりそうです。
次に細目評価が来ていますが、この場合
「総合評価で4だったな。マグロは5、ハマチは4、イカが微妙だったけどバランスとるために3ぐらいだな。よし」
とかになりそうです。
続いて、Bの場合。
総合評価
「マグロはおいしかったから5! ハマチは3ぐらいかな、普通だったし。イカは微妙だったから、1にしようかな、、」
細目評価
「それぞれを平均すると、、、3かな」
といったようになりそうです。
あくまでこれは例ですが、何となく伝わりましたでしょうか?
これがキャリーオーバー効果です。
では、どうするのが正解か。
それは、設計者の知りたい情報を前に持ってくることです。
どんなにうまく並べても、一定のキャリーオーバー効果は発生してしまいます。
その影響を最小限に抑え、知りたい情報を確実に収集するためには、知りたい情報から並べることです。
おそらく、皆さんが日常生活で答えるアンケートもそのように設計されているはずです。
キャリーオーバー効果によって、実は設計者の誘導に乗っていたんですねぇ。
少し意識しながらアンケートを見ると、おもしろいのではないでしょうか!!
以上、お昼休みのビジネスマンのつぶやきできた。